こんにちは。
大通り歯科 院長の渡部です。
4/10に歯周病の勉強会を当院で行いました。
講師はスウェーデンデンタルセンター(東京)で勤務され、歯周病学の研究で最も有名な大学の一つであるイエテボリ大学(スウェーデン)に留学されていた福井先生です。
スカンジナビアペリオという歯周病学は
「ダメな歯は抜いてインプラント」
「骨がなければ骨を作る」
といった一部で流行っている方法ではなく、
「いまある歯を少しでも長く健康で使えるように」
といった学問です。
病気のことを正しく知り、伝え、予防していくことをコンセプトとしています。
みなさんはバイオフィルムという言葉をご存知でしょうか?
細菌が集まり、細菌同士が手を取り合ってより病原性を増した状態です。
台所やお風呂の排水管についているぬるぬるした黒いものもその一つです。
歯周病の原因もお口の中の細菌が作ったバイオフィルムであると言われています。
バイオフィルムは歯科医院で専門的な道具を使わないと除去することができません。
歯周病の進んだ方は歯茎の中の深い部分までついているので全部取るのに10時間以上かかる人もいます。
また、せっかく苦労してバイオフィルムを除去しても、毎日の歯磨きを正しくしないと新しいバイオフィルムがついてしまいます。
バイオフィルムの除去は場合によっては麻酔が必要になることもあります。
まずはバイオフィルムが簡単にできてしまわないように正しい歯磨きの方法を見につけること、すでについてしまったバイオフィルムを徹底的に除去することが重要です。
私は
「なくなったら取り替えれば良い」
のではなく
「あるものをなるべく長く使いたい」
と考えている人間です。
いまある歯を可能な限り残し、生涯にわたって
おいしく食べ、素敵に笑い、楽しく話せる
ように、歯科医療を提供していきたいと考えています。
これから月一回勉強会を行い、世界最先端の知識と技術を習得していきたい
と思います。